園長のつぶやき...vol.1
けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる 不安な気持ち育てると、子どもも不安になる 「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる 子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる 親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる 叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう 励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる 広い心で接すれば、キレる子にはならない 誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ」〔ほか〕
上記は、2006年に出版されベストセラーになった 著 ドロシー・ロー ノルトさんの 「子どもが育つ魔法の言葉」の抜粋です。
先日、年長組の組体操の練習を見学しようとお部屋に行った時のこと。絵本の読み聞かせを終えた 担任が子ども達にトイレを済ませ組体操の隊形に整列するよう伝えると、子ども達が一斉に行動し始めた。 さすがひかり組!行動の素早さにびっくりする私。全員揃ったかと思った時A君がゆっくりとトイレを済ませ スリッパを脱いでいた。整列するのかと思いきやA君は他の子が履き散らしたスリッパをきれいにし始めた。 しかもゆっくりと丁寧に。しばらくするとB君がやってきて散らばったスリッパを揃えA君がスリッパを置きや すいようにそっとA君の横に置いていた。他のみんなはやさしい笑顔で見守っていた。A君がスリッパを揃え終え立ち上がると担任が「A君ありがとう」と一言声を掛けた。A君は嬉しそうに列の中に入っていった。
みんなが整列し終え待っている状況の中、「早くしなさい!」と言ってしまいそうですが、担任は、良いことをしているA君の心を大切にし、B君は一人でやり遂げたいA君の気持ちを大切にし、クラスのみんなは頑張っているA君の優しさを大切にしていた。そして、クラス全員の心は嬉しい気持ちでいっぱいになっていた。 子どもの心や成長を大切にする瞬間は何気ない日常生活の中に溢れているんだなと感じた。
とはいえ、分かっていてもなかなか出来ないのも現実。朝は朝で、幼稚園に行かなきゃいけないのになかなか 起きない。ご飯に時間がかかる・支度をしようとしない。バスが来る!夜は夜で、仕事から帰って急いで食事の支度、明日 の準備、洗濯物と家事をこなす中、これまた子どもはちっとも言うことを聞かない。何故だ。怒ってはいけない と冷静を保ちながら注意を促すが一向に聞く耳を持たない。上の子はといえばYouTube鑑賞中につき聞く耳を持た ない。次第にイライラが大爆発!すると子どもは泣き出す。泣きたいのはこっちの方だ!と心の中で叫びながら ため息が出る。夜子どもの寝顔を見ながら「ごめんね」の心の声。私の子育て間違ってたのかな。私母親向いてないのかな。誰かに相談することもできず途方に暮れる…。
間違ってないよ。頑張っているよ。負けるなお母さん!